私は大学生の時に、結婚式場の披露宴会場で配膳スタッフとしてアルバイトをしていました。

ある日のこと、もうだいぶ配膳スタッフのバイトに慣れてしまっていたせいか、おそらく気が緩んでいたのでしょう。

乾杯の音頭の時にシャンパンの蓋を開けるのですが、うっかりして手を滑らせてシャンパンのボトルを床にぶちまけてしまったのです。

あの時はかなり焦りました。

目の前が一瞬止まったようになり、頭は真っ白。

自分がいったい、何をしたのか理解できなかったくらいです。

私はそのまま会場を逃げ去るように後にしました。

上司からは怒られ、同僚からは同情され、私はあまりの不甲斐なさにこれまでにないほど落ち込みました。

数ヶ月というバイト期間で、私は慣れてしまったのです。

油断というか、気の緩みというか、バイトの仕事内容になれていました。

私はこの失敗を元に、 初心忘れるべからずという言葉を胸に、バイトに励むようになりました。

あの時は本当につらかったのですが、今となっては良い経験となっています。

シャンパンボトル落とした時は、自分のことしか考えられていませんでしたが、新婦のご家族には多大な迷惑をかけてしまったと思います。