以前、派遣会社でアルバイトをしており、定期的に同じホームセンターへ派遣されることになりました。

単発だと派遣先の方とはそれっきりですが、同じ場所へ定期的に行くとなるとパートと同じような扱いになります。

若かった頃は、社員さんとランチをご一緒したり、パートのおばちゃんにおやつをもらったりと大変かわいがってもらいました。

例え派遣社員であっても、お客さんからみたらそこの従業員と一緒なので、レジや商品の補充の他、売り場案内や花卉についての説明を求められるようになりました。

元来負けず嫌いの私は「わかりません」というのも嫌だし、お客さんを待たせるのも嫌だったため、休憩時間を利用して良く聞かれるものの売り場チェックや商品の特徴などを勉強するようになりました。

その姿を見て、担当の社員さんが休憩中にいろいろと教えてくれることもありました。

ただ、私はあくまで派遣社員だったので、そこまでしなくても良かったかなと今では思います。

レジをやれば高速でどんどんお客を回すし、重い荷物が持てるので商品補充で時短になります。

私のできることが増えると高齢のパートのおばさんの仕事が無くなってしまうのです。

とても優しくしてくれたパートのおばさんでしたが、70代に近く、知識はあっても効率を考えると良くないということもあって、私が派遣されることが多くなり、このおばさんともあまり会わなくなってしまいました。

辞めてしまったわけではないのですが、パートのおばさん3人または私とパートのおばさん1人というシフトになってしまっていたのでした。

先方の事情など知る由もなく、私は派遣会社に言われるがままに出勤していましたが、なんとも後味が悪い結果となってしまいました。

派遣なら派遣社員らしく、やりすぎは良くないと思いました。