学生時代に飲食店でアルバイトをしていました。
普通のお店よりは少し高めの設定のお店です。
お肉やエビなど高級なものを使用した料理だからです。
日曜日におば様達が集団でご飯を食べに来ました。
みんな同じようなメニューを頼んで楽しくお話をしていました。
帰りのお会計の時に合わせて支払うのではなく、一人一人お金を支払うと別々の会計でした。
当然伝票では、大人数のまとめた分の金額なので細かく一人一人もらうのだから、ややこしいなとは心の中で思っていました。
十人以上はいたと思います。
最後の人がお金を払うのを待っているとお金を支払った人とお金をもらった数が合わないので、それを言ってお金をもらおうとすると少しもめてしまいました。
お客さんは、お金は支払ったという答えと、狐につままれたみたいだという罵倒の声があがりました。
しかし私も大学生になって初めてのバイトだったこともありますし、気が強い性格のため私も自分が正しいと思ってしまったのです。
そんな時、店長がお客様が支払ったと言っているのでそれで結構です、と助け舟を出してくれました。
店長に後でお金を計算したら合ったらお客様があっているし、合わなかったらもらい忘れていると言われました。
店長はお客様が支払ったといっているのだから、それが正しいと客の方が上という答えを出したのです。
その結果その通りになってしまいました。
実は後で店長にお金はちゃんとあったので、お客様からは支払っていただいているのであなたが間違えていたというのです。
その後私が初めてのアルバイトだったこともあり、お金はレジにしまわないでお客様が帰られてからしまうのでよいというのです。
きちんと一人ずつ計算が終わればチェックを入れる事というのを教えてもらいました。
人生で自分の我を押し通すと失敗することを学びました。
客と店員では客の方が立場が上だという事も学びました。
気持ちよくお客様にお帰り頂くには、店長が出した答えが正しかったこともわかりました。
お金に関することは絶対でなければいけないということも理解しました。
確認作業が大切でチェックもいれることが重要だと思いました。