レンタルDVD店でバイトをしていたときの話しです。

私は昔から映画やアニメが大好きで、初めてのバイトはツタヤかゲオで働きたいなと思っていました。

そんなわけで大学に入学したのとほぼ同時に近所のツタヤで働くことになりました。

私は他のスタッフ以上に映画やアニメに詳しいと自負していたので、レンタルDVD店でのバイトは楽勝だと考えていました。

返却されたDVDやCDを元の棚に戻したり、あとはレジを打ったり、冷暖房は効いてるし、パッと見は肉体労働でもないので、最高のバイトのように見えたのです。

問題を起こしたのは、バイトを始めて間もないころのことです。

新人はまず返却された商品を元の棚に戻すのを覚えるのですが、ちょうどこのときにお客さんから「○○の映画、どこにあるの?」と聞かれました。

その映画のことは私も知っていたのですが、一体どこの棚に陳列されてあるのかが分かりません。

慌てて、何となくありそうなジャンルのところに連れていったのですが見つけられず、お客さんがイライラし始めているのが分かりました。

「やばいな…」と思っていたときのこと、ついにお客さんが「あー、もういいよ!いいよ!他のスタッフに探してもらってよ!」と怒ってしまったのです。

肝心の映画のDVDは、私が思っていたところとは違うコーナーに陳列されていました。

内心、「その映画を何でサスペンスのコーナーに置くのかな。ヒューマンドラマなんですけどね?」とつぶやきました。

とはいっても早く仕事を覚えようとしなかった私にも問題があるので、ちょっとばかり反省はしました。