パン工場で働いていた時のことです。

私の仕事は、店舗ごとのケースに、必要数、出来上がったパンを仕分けていく仕事で、常に歩き回り、重たいケースを持ち上げてパンを入れていくというものでした。

ところで私は県の献血ドナー登録をしているのですが、バイトの前日に献血センターから連絡があり、バイトの前に献血に行く事になりました。

その頃は献血にはまっていましたが、基本的には成分献血なので、時間はかかりますが、体に負担があるというほどのことは感じたことはありませんでした。

午前中に献血センターにて献血をして、その足で工場へ向かいました。

するとその日に限って大口注文の仕分けに当たり、大量のパンの入ったケースをあっちこっちへ持って運ぶ仕事。

しかも周囲のスピードに合わせて仕事を進めて行かなければならないので、いつもより速いスピードで仕事をこなさなければなりません。

山積みのケースの上にさらにケースを乗せたり、違う種類のパンを運んできたり、小分けにして山積みのケースの真ん中辺りを持ち上げて押し込んだりと、とにかく重労働でした。

そんなに負担ではなかった筈の献血のせいなのか、だんだん自分の顔が白くなっていくのが感じられました。

頭痛がして、体が重く、吐き気があるような状態になり、動き回るのが辛くなってきました。

顔色が悪くなったのを分かってくれた上司が、休むように計らってくれたため、その場を離れて休むことが出来ましたが、忙しいのが分かっているので、自分ではなかなか言い出せませんでした。

センターに呼ばれて献血に行くということは、手術を控えている人がいるということなので、自分で役に立てるならという気持ちで献血に行きましたが、重労働のバイトの前にやるのはやっぱり無理があるのだなと痛感。

バイトを別の日に変えてもらうべきだったと反省して、バイトと献血は同じ日にはしないように気を付けています。